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ご家族がお子様のお口の中を見ただけで、「歯並びが少し変だなぁ」と一番発見されやすい歯並びの乱れが“受け口(反対咬合)”です。
受け口とは、上の前歯よりも下の前歯が前に出ている状態のことを言います。
〇受け口になってしまう原因
受け口になる原因はいくつか挙げられます
① 食生活
② 遺伝
③ 赤ちゃんの時にできた舌癖
④ お口をポカンとさせている
などがあります。
受け口の状態を放っておくと通常、上の前歯が前で、下の前歯がその後ろにあります。そのため、下の顎の成長は前歯部分で制限され、上の顎の成長以上には成長できません。
しかし、受け口の場合は、上の前歯のより前に下の前歯があるため、下の顎の成長が上の顎に妨げられることがなくなり、成長とともにどんどんと受け口になってきてしまいます。
◯受け口の予防は必要なのか?
赤ちゃんの歯の時に受け口だった人が、大人の歯に生え変わった時に受け口が自然治癒する割合は、たった6%というデータがあります。
つまり、受け口が勝手に治るという確率は少なく、予防をしておいた方がよいと言えます。
◯受け口の予防をしていく時期
受け口になる原因の1つに、赤ちゃんの時にできた舌の癖と書きました。
つまり、受け口の予防をしなければいけない最初の時期は、生まれてから子どもの歯の前歯が生えそろう前になります。一方で、ご家族の方が見て判断できるのは、子どもの歯の前歯が生えそろった後になってしまいます。
ただし、赤ちゃんの時期から受け口の予防をすることも可能です。
例えば、哺乳瓶やおしゃぶりを使った予防などです。
◎哺乳瓶の場合
哺乳瓶の先端を下にしてもミルクが垂れてこない哺乳瓶を選択する
つまり、簡単にミルクが出るものではなく、しっかりと赤ちゃんが吸うことで、ミルクがでる哺乳瓶を選択する。また、赤ちゃんの吸う時の舌の位置が適切な
場所にくる哺乳瓶が最適です。
例えば、ヌークの哺乳瓶がおすすめです。
◎おしゃぶりの使用
おしゃぶりには、鼻呼吸を促進する効果があります。半ば強制的に口をふさぐことで、鼻呼吸の習得がしやすくなります。
小児、乳幼児の口呼吸を改善するには、おしゃぶりが1番有効です。
また咀嚼筋、表情筋を鍛える効果もあります。
「吸啜運動」を十分トレーニングすると、咀嚼運動へと引き継がれ、離乳後しっかり噛めるようになります。
おしゃぶりをくわえた時に口の真ん中に位置する為に、顔の左右が均等に呼吸運動をするので、顔の筋肉がよく発達し、表情も豊かになります。
例えば、ヌークのおしゃぶりがおすすめです。
おしゃぶりについては様々な見解がございますが、2歳から3歳の間にやめていただき、効果的にお使いになることをおすすめいたします。
◯子どもが受け口かもと気づいたら
3歳からでも受け口の治療はできますが、少なくとも6歳前後〜12歳までの間に受け口を治されることをお勧めいたします。
大人の歯が生え揃ってしまってから受け口を治そうとすると、顎を切って治すという手術になってしまうことがあります。そうならないためにも、子どもの成長を利用できる6歳〜12歳に負担の少ない矯正治療を行っていくことが大切です。
当医院では、取り外しのできるプレオルソ、インビザラインによるマウスピース矯正治療、また固定式のワイヤーでの矯正もおこなっております。
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